外科は薬物ではなく手術などの方法によって治療を行う診療科です。一言で外科と言っても、分野よって細分化されており、様々な種類の診療科が存在します。扱う部位によって分けられていることが多く、例としては循環器外科や消化器外科が挙げられます。循環器外科は心臓や血管の病気を対象にした診療科であり、扱う疾患としては心筋梗塞などの心疾患や大動脈疾患、心臓弁膜症などが挙げられます。消化器外科は食道や胃、腸や肝臓といった消火器の疾患を扱っており、胃腸外科や食道胃外科と表記される場合もある診療科です。他にも脳神経外科や泌尿器外科が外科の種類として挙げられます。また、小児外科は臓器が未発達な子どもを対象にした診療科です。部位によらず多岐にわたる疾患の治療を行います。
整形外科は骨や筋肉といった運動器の機能改善を目指した診療科です。主に骨折や打撲、ねん挫といった疾患を扱っており、事故や怪我の際に受けることが多いです。似た診療科に形成外科があります。形成外科は身体の見た目が悪くなっている状態を改善する分野です。多指症を始めとした先天性の異常、火傷の跡や良性の腫瘍を扱います。また、形成外科の分野の一つに美容外科があります。形成外科は疾患ある人を対象としているのに対して、美容外科は健康に問題はなく美醜の悩みなどを抱えている人を対象にしているのが違いです。美容外科で行う施術は治療目的ではないために保険適用されないケースが多いです。